
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第5章 怖いのに…
バタン…
志桜さんの運転する車。
あたしと悠樹くんは後部座席に並んで座った。
悠樹くんが不機嫌な顔であたしを睨む。
「前に座れよ」
「悠樹くんこそ」
「俺は嫌だ」
「あたしだって」
そんな言い合いをしていたら、志桜さんが笑った。
「ふたりに嫌われちゃったなあ。とりあえず出発するね」
あたしたちはそれっきり黙り込んでしまった。
車は少し高級な商店街に差しかかった。
あたしは見たこともないようなお店ばかりが並んでいる。
お店の前で店員さんが出迎えてくれた。
お金持ちってすごい。
「まずは僕からのプレゼントだから、優依の好きな服を選んでいいよ」
「え…」
志桜さんが微笑んであたしに示してくれたのは、まばゆいばかりのドレスだ。
「こ、こんな高そうな服…」
あたしが躊躇していると、志桜さんが服を選別した。
「優依が選べないなら、僕が選んであげよう」
志桜さんが選んでくれたものは、大きく肩の開いたもので胸元にリボンがついた赤いドレスだった。
あたしはそれを試着させられた。
「ああ、大人っぽくなったね」
志桜さんが笑顔で言った。
「ちょっと大人過ぎるような気がします」
だって、胸が今にも見えてしまいそうなんだもの。
志桜さんの運転する車。
あたしと悠樹くんは後部座席に並んで座った。
悠樹くんが不機嫌な顔であたしを睨む。
「前に座れよ」
「悠樹くんこそ」
「俺は嫌だ」
「あたしだって」
そんな言い合いをしていたら、志桜さんが笑った。
「ふたりに嫌われちゃったなあ。とりあえず出発するね」
あたしたちはそれっきり黙り込んでしまった。
車は少し高級な商店街に差しかかった。
あたしは見たこともないようなお店ばかりが並んでいる。
お店の前で店員さんが出迎えてくれた。
お金持ちってすごい。
「まずは僕からのプレゼントだから、優依の好きな服を選んでいいよ」
「え…」
志桜さんが微笑んであたしに示してくれたのは、まばゆいばかりのドレスだ。
「こ、こんな高そうな服…」
あたしが躊躇していると、志桜さんが服を選別した。
「優依が選べないなら、僕が選んであげよう」
志桜さんが選んでくれたものは、大きく肩の開いたもので胸元にリボンがついた赤いドレスだった。
あたしはそれを試着させられた。
「ああ、大人っぽくなったね」
志桜さんが笑顔で言った。
「ちょっと大人過ぎるような気がします」
だって、胸が今にも見えてしまいそうなんだもの。
