
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第5章 怖いのに…
悠樹くんは興味がないのか、待っているあいだはずっとスマホを見ていた。
結局そのドレスを購入し、その後ショッピングセンターへ向かった。
着いた場所はおもちゃ売り場だった。
あたしは店頭に置いてあった巨大なクマのぬいぐるみを見て圧倒され、それをじっと見つめた。
「おっきい…」
「これが気に入ったの?」
志桜さんがクスクス笑った。
「子供みたいだね」
「す、すみません…」
恥ずかしくなって俯く。
すると、彼は店員を呼びつけた。
「このクマ、ください」
「え?」
「気に入ったんでしょ?」
志桜さんは口元に笑みを浮かべた。
でも、こんな大きなぬいぐるみ…
あたしが何か言う前に、ぬいぐるみは早々と撤去されてしまった。
後日、お屋敷に届けられるらしい。
「ありがとうございます」
「いいえ」
志桜さんはにっこりと笑った。
「あれ?そういえば悠樹くんは?」
いつの間にか悠樹くんがいなくなっていた。
ドクン…
やだ…志桜さんとふたりにしないで!
不安になってキョロキョロと周囲を見回すと、志桜さんがあたしの耳元で声をかけてきた。
「悠樹は放っておこうか」
ゾクッ…
「だめ!あたし、捜してきます」
駆け出そうとしたら、志桜さんに腕を掴まれた。
「やっ!放して」
「悠樹の居場所は知ってるよ」
「え…」
結局そのドレスを購入し、その後ショッピングセンターへ向かった。
着いた場所はおもちゃ売り場だった。
あたしは店頭に置いてあった巨大なクマのぬいぐるみを見て圧倒され、それをじっと見つめた。
「おっきい…」
「これが気に入ったの?」
志桜さんがクスクス笑った。
「子供みたいだね」
「す、すみません…」
恥ずかしくなって俯く。
すると、彼は店員を呼びつけた。
「このクマ、ください」
「え?」
「気に入ったんでしょ?」
志桜さんは口元に笑みを浮かべた。
でも、こんな大きなぬいぐるみ…
あたしが何か言う前に、ぬいぐるみは早々と撤去されてしまった。
後日、お屋敷に届けられるらしい。
「ありがとうございます」
「いいえ」
志桜さんはにっこりと笑った。
「あれ?そういえば悠樹くんは?」
いつの間にか悠樹くんがいなくなっていた。
ドクン…
やだ…志桜さんとふたりにしないで!
不安になってキョロキョロと周囲を見回すと、志桜さんがあたしの耳元で声をかけてきた。
「悠樹は放っておこうか」
ゾクッ…
「だめ!あたし、捜してきます」
駆け出そうとしたら、志桜さんに腕を掴まれた。
「やっ!放して」
「悠樹の居場所は知ってるよ」
「え…」
