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志桜さんがあたしたちのところに来て、彼はさっき購入したゲームソフトを悠樹くんに渡そうとした。



「いらねえよ」



悠樹くんが突っぱねるように拒否をしたので、志桜さんは困惑した顔でため息をついた。



「ちょっと休憩しようか。何か食べる？」



志桜さんに訊かれて、悠樹くんはぼそりと言う。



「…ハンバーガー」



志桜さんはあたしに顔を向ける。



「優依は？」



「あたしも、同じものを…」



「もっと高いものをおねだりしてもいいんだよ」



志桜さんは苦笑しながらそんなことを言ったけれど。



あたしたちはハンバーガーショップへと向かった。



晴れた空の下、あたしたちはデッキのテラス席に座って食事をした。



悠樹くんはハンバーガーを２個とポテトを頬張っている。



そして、あたしも…。



「お前、女のくせによく食うなあ」



悠樹くんにそう言われて、ちょっと恥ずかしくなってしまった。



だって、なぜだか食欲がすごいんだもの。



ストレスかな…



あたしはこんなに大食いではなかった。



だけど大神家の食事の量が多くて、それを全部平らげているうちに胃が大きくなっちゃったのかもしれない。



「たくさん食べることはいいことだよ」



志桜さんはあたしたちを見てにっこり笑った。