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私のヒーロー

第1章 出会い

蜜side

はぁ…今日も満員電車に乗るのかー……。

朝早く起きない私が悪いだけどさ…

いつもいつも朝早く起きようとして寝坊しちゃうんだよね

本当に朝は弱いんだよね…

学校に向かうためにいつも乗っている電車が来た

朝の通勤・通学ラッシュということもあり席はひとつも空いてなかった

やっぱりかー。

乗って数分後、なんか違和感を感じるのは気のせい?

誰かに…触られている?

犯人に気づかれないようにしながら後ろを
見てみるとあきらかに誰かに触られていた

も、もしかしてこれって痴漢!?

う、嘘でしょ!?ど、どうしよう…

助け!助け求めないと!!……って誰に?

こんな混雑してて誰も気づいてない…

助けてなんかくれないのかな…

自分で「この人痴漢です!」なんていう勇気なんかもないし…

ど、どうしよう!?誰か助けて!!

バシッ 「おじさん、なにしてんの?」

声のした方を見ると少しチャラそうな男子が
痴漢をしていた男の手を掴んでいた

「えっ、は、ハンカチが落ちそうだったからさ」

は、ハンカチ!?確かにスカートのポケットに入れてるけど

ちゃんと入ってるよ?

「嘘つくなよ。あきらかに痴漢してただろ」

その人の言葉で周りがざわめき始めた

「ち、痴漢なんかしてない!」

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