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私のヒーロー

第6章 第5章 戦い…?

「蜜なら変に思わないと思うけど…一応頼んどくね? やばいやつとか思わないでね?」

「う、うん。わかった」

そんなに助けた理由ってやばいのかな?

いや、八くんのことだから大丈夫だとは思うけど

信じたいけど、少し聞くの怖いなー

「あの時助けたのは体が勝手に動いたからだよ。助けてすぐに蜜のこと素直でいい子だって思ったしもっと話してみたいなって思ったんだ」

「そうなんだ。そう思ってくれてありがと」

「おう。でもあの時から女子と関わるのはやめたんだろって蜜が落ち着くまで自分に言い聞かせてた。それでもさ、蜜に素っ気ない態度はとれなかったんだよね」

え…いま、なんて…

"素っ気ない態度とれなかったんだよね"

この言葉ってどういう意味?

もしかしてだけど、八くん私のこと……

いやいやいやいや、そんなことないよ。

でも好きな人が放った言葉は私にとったら効果は抜群で

八くん、私勘違いしてもいいですか?

って私バカだから勘違いするよ、これは

心の中でそう八くんに言ってももちろん答えは帰ってきませんでした

「でも、よかったー」

「何が?」

「私を助けた理由が変なのじゃなくて」

「えw 例えば!」

「え、んーとね……ずっと私のことを見てて盗撮してたとか話すタイミングを探してたとか?」

「あはははwww なにそれ?俺ストーカーやんw」

八くん、笑ってくれた!!

久しぶりに見た笑顔はクシャと笑ったあの笑顔で

あれから何も変わっていなかった

最後に見た笑顔はたしかに…あの日だ

過去を聞いたあの日。一瞬だけだったけど

八くんに過去を聞いたあの日から気まずくて私から一方的に避けていた

でも笑ってくれてよかったよ!本当に
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