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私のヒーロー

第5章 知らなかった過去

『うん。女性経験が豊富ですって先輩達に伝えたの。あのルックスで経験豊富なのは先輩達から言うとギャップでやばいらしい。知らないけど。
もういいかなー、捨てよっかなー』

『捨てるとかもったいないよー! 八くんいい人じゃん!』

『全然? ずっと後悔するような振り方でもしようかな』

『うわー、いけない子だww』

っていう内容だった。

これ聞いてすげー驚いたよ?

なんかショックもかなり大きかった

けど…なるは自分の素を相手には見せないから

だからこれは本当のなるじゃないって……

本音…じゃないってわかってる

なるも…なるで"過去"があるから…

自分の素を見せなくなった"過去"が。

それのせいであいつは変わってしまったから

でも…もしかしたら本音だっていう可能性もある

なるのこと信じたい…けど信じられない自分がいる

どっちなんだよ……なる…

「八、大丈夫か?」

「まぁーなんとか。話してくれてありがと」

「もう帰るけどもしなんかあったらLILINしろよ?」

「わかった」

夢は荷物を持って部屋から出て行った

まぁ、一般的に見てですよ?皆さん

こういう時は必ずといっていいほど1人にはしないと思います

もしかしたらわぁーーって発狂とかして最悪な結果になるかもしれないから

でも夢は1人にしてくれた。それは彼の優しさで

夢だからこそ俺を1人にしてくれた

夢はわかっていたから、俺が辛い時は1人になりたいことを。

俺が…恋をしなければこんなことになっていなかったのかな?

こうなった原因の1つはさ…

"俺がなるのことを好きになってしまった"

ただそれだけで…

付き合う前までの関係が壊れるのが嫌だって思ってた告白しなければ良かったのかな?

そしたらこんなことにはなっていなかったと思うし

なるに好きだったバレていたことはびっくりしたけど

バレてるなんて誰も思わねーよ

なるのこと分かってるつもりで全然わかっていなかった

好きだったのは…俺だけだったのかな?

俺の初恋は…こんなふうにあっけなく終わった

簡単に終わりを告げたんだ

もうあんな辛い思いを相手にさせちゃいけない気がする

だったら…俺は決断するよ

"もう恋愛はしない"って。女子とは関わらないって

夢ならきっとわかってくれる。

それに俺はもう決心したからな。

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