隣のアイドル
第2章 *Episode1
「え、でも……、」
「やったぁー!!
今日はつくねと一緒!!」
柚花の喜ぶ姿を見たら、それ以上に何も言えなくなってしまった。
「…そしたら今日はうちで……」
「ありがとうございます。
柚花ちゃん、よろしくね!」
「柚花、ちゃんとお世話してよ?
ワンちゃんはおもちゃじゃないんだからね!!」
「じゃあ、一度戻ってエサとか用意しますね!」
一緒にマンションの中へ戻ると、家の前でエサや散歩のリードなどを預かった。
「あ!あと、もし嫌でなければ念のため連絡先を教えてもらえます?」
「え、あ、はい!
そうですよね、お伝えします!」
芸能人から連絡先を聞かれるなんて……
もちろん深い意味はない。
あまりに自然な流れで連絡先を交換した。
「じゃあ、よろしくお願いします。」
「はい、お預かりします。」
すでにジャンプして興奮するつくねと遊んでる柚花を2人で優しく見つめた。
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