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「すみません、柚花ってば……」






美咲は柚花の腕を引き、
申し訳なさそうに頭を下げる。







「ねえ、ママ！
つくねと一緒がいい！！」


「柚花、それはダメ。
ご飯はどうするの？寝るところは？
飼い主と一緒じゃないと寂しくなっちゃうかもよ？」







なんとかなだめようと柚花と目線が合うように美咲もしゃがみこんだ。







「ねえ、お兄ちゃん！いいでしょ？
つくねのことちゃんと見るから！」


「柚花……、」


「つくねと一緒がいいーー！！！」







駄々をこねる柚花に少し強い口調が出そうになった時、






「よし！
じゃあ、今日は柚花ちゃんにお任せしようかな！」







柚花の頭を撫でながら満面の笑みを見せる裕太がいた。



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