テキストサイズ

隣のアイドル

第5章 *Episode4




結局ほとんど食べずにご馳走様する柚花の残りを亮平さんが綺麗に平らげた。






「ねえ、ママ!これ欲しい!」


「ダメ。おもちゃ家にいっぱいあるでしょ?」






レジ横のおもちゃコーナーに釘付けになる柚花



親なら誰しもが恐れる、この棚ー…






「これ欲しいー!!」


「ダメ!!
ご飯は残すし、ママとの約束破ったんだから絶対にダメ!!」


「やだー!!!!」






柚花のわがままがピークに達し、さすがの美咲も怒りを抑えられなくなった時ーー…






「これも一緒にお願いします。」







亮平が伝票と一緒に柚花の手からおもちゃを取りレジに置いた。







「亮平さん…!!」


「そんな高価なものでもないしいいじゃん。」


「そういう問題じゃ、」


「いいのいいの。


…はい、どうぞ!」





お買上げシールが貼られたおもちゃが亮平から柚花に渡された。






「ありがとう!!!!」






飛び跳ねて喜ぶ柚花






このモヤモヤー…


なんでだろう。




早く、


早く帰りたいー…


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ