隣のアイドル
第5章 *Episode4
「…さっきはご馳走様でした。」
「いいえ。
柚花ちゃん、またね!」
「うん!バイバイ!!!」
マンションの前で亮平さんと別れて、軽く頭を下げながらエントランスへと入って行った。
柚花が大切そうに抱えるおもちゃ
喜んでる姿を見るのは親として嬉しい。
でも高価とか安価とかそういうことは関係なくて、欲しがるものを全て買い与えてしまうのは違う気がするー……
「あ!!!柚花!!!」
エレベーターのドアが開いたと同時に、玄関の前までダッシュした柚花
マンション内は走らないように前々から言ってるのにもちろん聞く耳なんて持たず……
脇目も触れずに走り続けた結果、
「危ないっ…!!!」
家の手前のドアが開き、出てきた人とぶつかってしまった。
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