隣のアイドル
第6章 *Episode5..
~ 数週間後 ~
《そうですか・・・!
わかりました、すぐに向かいます!!》
「朝日奈さん?どうしたの?」
「すみません、柚花が保育園で熱出したみたいで・・・部長に言って早退させていただきます。」
いつも通り仕事に就いてると、途中で保育園からの電話が引き継がれた。
今日は給食もあまり食べず、お昼寝時間もグズってるので熱を計ると38度超えてるとのこと。
上司に頭を下げてすぐに病院を後にした。
病院の前から拾ったタクシーを保育園の前で待たせてすぐに柚花の教室へと向かう。
『あ、柚花ちゃんのお母さん…!』
部屋のドアを開けようとした時、後ろから先生に声をかけられた。
振り返ると、先生の隣には頬を赤くしながらもいつも通りニコニコ笑う柚花がいた。
「柚花・・・どうしたの?大丈夫?」
『午前中までは変わらず元気だったんですが、給食あたりから少しずつグズるようになって・・・』
「ご迷惑おかけしてすみませんでした。」
『いえいえ!とんでもありません!!
お熱以外は特に変わりないので風邪かなぁと思うんですが、お家でゆっくり休んでください。』
「どうもありがとうございました。」
先生に頭を下げて、柚花を抱き上げると体はほんのり熱いがいつも通り達者に話し始めた。
子供は熱があっても元気なことが多いと言うけど、今日1日様子を見て明日も熱があるなら病院に連れて行こうと思いそのまま待たせていたタクシーに乗った。
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