無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

よりによって今日はかかりつけの小児科が休診日だった。



家に着けば、熱が嘘みたいに遊び始めた柚花に焦って早退した私も拍子抜けだった。







「柚花、病院行く？」


「嫌っ」


「お熱あるんでしょ？」







額を触れば確かに熱いー…



でも昔柚花が初めて熱を出した時、夜中だったこともあって夜間の救急に駆け込んだら当直の先生に呆れ半分に笑われたことがあった。



「お母さん、子供は熱が出ても元気なことがほとんどですよ。
水分がとれててグッタリしてないなら翌日に小児科に行けばいいんです。」



そんなこともあって、保育園に通い始めたら鼻水や咳くらいの風邪症状はしょっちゅうあっても病院なんてどうしようもないことがない限り連れて行くものではないと自分の中で線引きしてた。




いつもの小児科は休みだし、明日まで様子を見よう。




その判断がこの後、大変なことになるなんて思いもしなかったー･･･



.