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さちこの日記【小学生息子のいるパート主婦の日々】

第92章 スーパーのパート。

たぶん、そういう意味(サビ残無しでは成立しない仕事量に対する人数配置)では、会社が体質としてオカシイんだと思う。

だけど、いちパートが何か言ったって結局何も変わらないし、会社の体質を変えようとするぐらいならさっさと転職したほうが早いだろうとは思う。

実は、レジ係としてレジを打つのはそんなに嫌いじゃない。
値札がきちんとついていて、出す場所が固定で決まっている商品の品出しもそんなに嫌いじゃない。量が多すぎて時間足りず間に合わないことは多々あるけど。

苦手なのは、出す場所が決まってない商品を自分の采配で出す仕事。

例えば、肉売場の冷蔵の多段ケース。
客動線に従って、先頭に牛肉を、その次に国産豚、その次が輸入豚、その後ろに味付け肉(牛・豚・鶏かまわずそういう調味料漬けになっていて焼くだけで食べれますシリーズ)、その後、鶏肉、一番後ろにミンチ肉、と大まかなルールだけあるのだが、小間切れをどの段に何列で陳列し、薄切り肉はどこ、焼き肉用はどこ、などの細かいことは決まっていない。

その日その日で入荷量の多い商品(売れないと困る商品)を目立つ(お客が手に取りやすい)場所に、とか、新製品と目立つ場所に、とか。

毎日、入ってくる量も内容も前日の残も違うなかで、

「自分の経験と感覚で【ええ感じ】に並べちゃってください」

みたいな仕事なのだ。

肉と魚はそんな感じで、たとえば肉だと、クリスマス前になると肉は各種チキン(骨付きやら、味付きやらいろいろ)が大量入荷して、牛肉差し置いて先頭に持って来いだし。

魚も土用の丑の日にはうなぎが大量入荷だし、お正月にはぶりが大量入荷だし、魚は肉以上に季節によって入る商品が変わる。

そして、毎回変わるラインナップを、やっぱり自分の采配で【ええ感じに】陳列しなくてはいけない。
※生食可のお刺身用商品はこのあたり、火を通すもので丸ごとの魚はこのあたり、切り身はこのへん、干物系はどこそこ、等大まかにざっくりとは場所が決まっている。

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