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でも、愛してるの

第1章 でも、愛してるの

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 「それでね
  わたしね」
 「なによ
  言いなさいよ」
 「あのね
  わたしね
  泣いちゃうの」
 「えっ?
  つらくて?」
 「ううん
  気持ちよすぎて」
 「キスされて?」
 「そう
  キスのときも
  彼が
  入ってくれてからも」
 「いつも?」
 「うん
  このごろは」 
 「いいなぁ!
  あたしも
  そんな愛され方を
  されてみたい」
 「それでね」
 「まだ
  何かあるの?」
 「恥ずかしいなぁ~」
 「そこまで言って
  いまさらなによ」
 「あのね
  わたしが
  泣いているのに
  やめないのよ
  動きつづけるのよ」
 「萌絵は
  やめてほしいの?」
 「ううん」
 「そりゃあそうでしょう
  女ならだれでも
  そこでやめてほしいとは
  思わないよ」
 「ずっと
  動いてくれるの?」
 「うん
  でも
  ゆっくりゆっくりなの」
 「ゆっくり?」
 「うん
  だけど
  それがほんとに
  気持ちいいの」
 「ゆっくりなのに?」
 「ゆっくりだからかもしれないわ
  たまらなく気持ちいいの」

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