愛って、こんなにいいものなんですね
第1章 愛って、こんなにいいものなんですね
6
おじさまも、わたしを、好きと言ってくださいました。
大おばさまと、わたしの名前が同じということで、おじさまとわたしは、お互いに好きになる運命だったのでしょう。
「おじさまは
その恵さんと
なぜ
結婚されなかったんですか」
「私は
結婚しようと言ったんです
でも恵は
帰ってきてからにしてほしい
自由なからだで
勉強したい
そう言って
パリに
行ってしまいました
そしてその後
連絡が途絶えてしまって…」
「そうだったのですか」
「出発する前の夜
一緒に過ごしたんですが
私は
恵の
自由なからだ
という言葉に縛られて
ただ抱きしめているしか
できませんでした」
「おじさま
可哀想」
「可哀想?」
「でも
その頃でしたら
そう思われても
しかたないのかも…」
「どういうこと?」
「愛しているのですから
その…
結ばれるのが
当たり前と思います」
「だから
可哀想と」
「はい」
「そうだね
そのことは
後悔しているよ
愛しあいたかった」
おじさまも、わたしを、好きと言ってくださいました。
大おばさまと、わたしの名前が同じということで、おじさまとわたしは、お互いに好きになる運命だったのでしょう。
「おじさまは
その恵さんと
なぜ
結婚されなかったんですか」
「私は
結婚しようと言ったんです
でも恵は
帰ってきてからにしてほしい
自由なからだで
勉強したい
そう言って
パリに
行ってしまいました
そしてその後
連絡が途絶えてしまって…」
「そうだったのですか」
「出発する前の夜
一緒に過ごしたんですが
私は
恵の
自由なからだ
という言葉に縛られて
ただ抱きしめているしか
できませんでした」
「おじさま
可哀想」
「可哀想?」
「でも
その頃でしたら
そう思われても
しかたないのかも…」
「どういうこと?」
「愛しているのですから
その…
結ばれるのが
当たり前と思います」
「だから
可哀想と」
「はい」
「そうだね
そのことは
後悔しているよ
愛しあいたかった」