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私のお兄ちゃん

第1章 私のお兄ちゃん


私がお兄ちゃんとしたかったことをあの女(ひと)が代わりにしてると思うと頭が真っ白になる……

『私のお兄ちゃんに触らないで』

『私からお兄ちゃんを奪わないで』

『お兄ちゃんのそばにいるのは私なの!』

そういえたらどんなにラクだろう……

そう言えるほど私も子供じゃない。

たとえ、お兄ちゃんに恋心を抱いてなくても子供じみたことを言ってはいけない。

ただ、黙って見守ることしかできないのだ……

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