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愛が育つ

第1章 愛が育つ

         8

 先生が用意していたのは、ビーフシチューと、温サラダに中華スープの材料でした。
 わたしは、料理は母から厳しく教えられていたので、先生がビーフシチューを作っているあいだ、温サラダと中華スープを作りました。
 先生が、とても上手だねと褒めてくれたので、わたしは嬉しくなって、いまは家事手伝いということなので、料理をはじめ、いろいろな習いごとをしていると話しました。
 そんな話をしているあいだに、食事の支度はできて、食べはじめました。
 先生は、ビーフシチューだから、ワインでも飲みたいところだが、きょうはアルコールは飲まないほうがいいからねと言ったのです。
 先生がほんとに、わたしを大切にして、セックスをしてくれるんだなと思い、嬉しくなりました。
 それと同時に、なんだかドキドキもしてきました。
 セックスするんだということが、現実的になったと感じはじめたからです。
 食事がすんでからも、コーヒーを飲みながら、先生はまだ話をしようと言ました。
 話がすすんで、わたしが、いままで何人に、セックスを教えてあげたのですかと聞きましたら、先生は、10人はいるよと言いました。
 「私が
  セックスは
  女性が気持ちよくなるためのもの
  と考えているのを
  知っている人からの紹介でね」
 「わたしみたいにですか?」
 「そう
  これからも
  そういう人がいたら
  教えてあげるつもりだよ」

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