テキストサイズ

だから愛して

第1章 だから愛して

         4

 わたしが、一ヶ月では、あまり変わらないのではと言いましたら、智さんは、
 「そんなことは
  ないよ
  さやかちゃんの
  風情は
  逢うたびに
  変わっているよ」
 「そうかなぁ」
 「はじめに
  裸を
  見せてほしいと
  言ったとき
  嫌だと
  言ったでしょう」
 「そうだったね」
 「はじめて
  裸を
  見せてくれたときは
  おっぱいも
  あそこも
  手で隠してたよね」
 「恥ずかしかったもの」
 「それが
  あそこだけ
  隠すようになり
  いまは
  隠さないでしょう」
 「そうか」
 「写真を撮るのも
  やっぱり
  最初は
  嫌だと
  言っていたじゃないの
  でもいまは
  撮らせてくれるでしょう」
 それは、わたしの、智さんに対する、気持ちが変わっていったからだからと言うのです。
 わたしは、恥ずかしいので、裸の写真をあまり見ませんが、最初に撮った写真と今月の写真は、ほんとにわたしの風情が違うと言うのです。
 智さんは、
 「さやかちゃんの
  裸の写真は
  私の宝物
  私だけの
  宝物だ」 
 と、言ってくれるのです。
 絶対に、ほかの人には見せないし、もし重い病気になったら必ず消去すると言っています。
 だから、わたしも、安心して撮ってもらっています。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ