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ぼっち─選択はあなたに─

第21章 救出作戦【選択6】

 その頃、ソルトの町の酒場ではバトルトーナメントの打ち上げが行われていた。

「メキユちゃんの勝利を祝ってカンパーイ!」

 参加者たちはそれぞれ木製のジョッキを手にして乾杯する。

「へへっ、みんなありがとうだべ!」

 メキユはオレンジジュースを一気飲みしたあと、上機嫌に笑った。

「さあメキユちゃん、今日はあなたが主役なんだから沢山食べてね!」

 テーブルの上には肉やら魚やら豪華な料理が並べられていた。

「わ~い! いただきまーす!」

 メキユは瞳を輝かせ、目の前の骨付き肉にかぶりつく。

「すごいわね、さっき肉まんを十個食べたばかりなのに、メキユちゃんの胃はブラックホールなのかしら」

 メキユの食べっぷりを眺めて、レシピェールは感心する。

「ねえ、見て見て。サクランボ結び~」

 そう言ってアバレセーラーは舌をペロッと出すと、結んだサクランボの茎をメキユとレシピェールに見せた。

「すごいべ! どうやったんだべか!?」
「あんた、もう酔ってるの?」
「んふっ、これをできる人はキスがうまいのよぉ。ねぇ、誰かあたしとキスしたい人いる~?」

 アバレセーラーはフラフラと立ち上がると、周りの男たちを襲いに行った。

「まさか酔うとキス魔だったとはね。ところでユズリノはどこに行ったのかしら?」


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