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「話は聞かせてもらったわ」

　その時、酒場の扉から声がしたかと思うと、マッチョ姿の男が出てきた。
　続いて、他の二人も出てくる。

「あんたたちは……バトルトーナメントの挑戦者たち！？」

　酒場から出てきたのは、レシピェールとユズリノとメキユだった。

「おらは優勝者だべ！！」

　メキユはドヤ顔で言う。

「クロードとヒカルはアタシたちが助けるわ」
「！」

　レシピェールの申し出にバットとレイナは驚く。

「どうして？ クロードはともかく、ヒカルのことは知らないわよね？」
「いいえ、知ってるわ」

　レイナの問いに答えたのはユズリノだった。

「私はヒカルに助けてもらったの。彼女がいなければ、私はそのままあいつ……ザッハに放置されて死んでいたかもしれないわ」
「ヒカルに……？ どういうこと？」
「彼女は不思議な力で私を回復してくれたのよ」
「！」
「もしかしたら彼女の持っていたペンダントが関係あるのかもしれないわ。あいつがペンダントを無理矢理奪い取ろうとしていたから」
「ペンダントって……リュージンからもらったエメラルドの？」
「指輪にペンダントか……そしてナツミもヒカルも他所から来た人間……。ザッハ伯爵は何か知ってるのか？」