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ぼっち─選択はあなたに─

第7章 ソルトの町(2回目)【選択4】

「やっぱりほっとけな……」
「……ああっ……ううう……」
「!?」

 今度は別の方向から男の唸り声が聞こえてきた。明らかに怪しい声だ。しかし苦しんでいるようにも聞こえる。

「レイナ、大変だよ! 苦しんでる人もいる! レイナも手伝って!」
「……っ……」

 レイナは自分の忠告を全く聞かないヒカルに苛立っていた。

「ねえ、レイナ!」
「いい加減にして!! 何が聞こえても無視してって言ったでしょ!? 全部シャドーの罠なのよ! 声に近づいたら、私たち殺されちゃうのよ!!」
「!」

 その時だった。

「二人とも大丈夫か!?」

 突然、暗闇からクロードの声が聞こえた。

「……クロード?」

 レイナが反応して、クロードの声に振り返る。
 しかしクロードの姿は全く見えない。

「レイナ、大丈夫か? 早くこっちに来るんだ!」
「クロードっ……」

 確かにはっきりと自分の名前を呼ぶクロードの声に安心したのか、レイナは暗闇に向かって歩き出した。
 しかしヒカルは妙な違和感を感じる。

「レイナ、待って!!」

 しかしヒカルの体は動かない。
 選択が生じた時、ヒカルの行動は自分では決められないのだ。



【選択4】
ヒカルの行動を選択してください。

A.泣いている子供を助ける
B.唸っている男を助ける
C.レイナを引き止める
D.周りに助けを呼ぶ



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