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ぼっち─選択はあなたに─

第14章 バトルトーナメント【3回戦】

ウラユ「ねーねー、ゲンブ。次はどっちが勝つと思う? 私はね~…」
ゲンブ「あれ? ウラユはん、妙に肌ツルツルですやん」
ウラユ「あ~私つい先日、温泉旅行に行ってきたの」
ゲンブ「いつのまに!?」
ウラユ「だってヒマだったもん! ぼっち全然更新されないしさぁ」
ゲンブ「コラコラ」
ウラユ「なんかねぇ、温泉入ってきたらスッキリしちゃった! 私芸人やめるって言ったけど、やっぱり続けることにしたから、これからもよろしくね! 相方さん♪」
ゲンブ「えっ……うん」
サチ「あら、あなたもそんな顔するのね」
ウラユ「え? やだゲンブ、泣いてるの?」
ゲンブ「それは見間違いです」
サチ「ふふ、ゲンブなりに心配してたのね」
ゲンブ「俺は……」
ウラユ「あっ! 始まったみたい! キャーキャー! ヤマモトゲンスケさん、頑張ってぇぇぇ!」
ゲンブ「……」

 先に攻撃を仕掛けたのはヤマモトゲンスケだった。観客に笑顔を振りまいてるアバレセーラーの背中を、ヤマモトゲンスケは片手で軽く押す。

「えっ……なに?」
「……」
「今の……攻撃? あたしに攻撃仕掛けたの?」
「……」

 あまりにも拍子抜けな攻撃に、アバレセーラーも観客も唖然とする。

「ちょっとぉ~、いくらあたしがか弱くて可愛い女の子だからって、手加減しないでよね! 眼帯のおっさん!」

 アバレセーラーは頬を膨らませながら、如意棒を伸ばして振り回した。


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