お酒とオールバックに溺れる夜
第14章 第14酒 -劣等感の味-
「おぃ、処女
何で、お前はいつも最後まで居るんだよ」
かなり酔っている様子の純さんが
珍しく
私に絡んできた。
「あははは...
やっぱり、バレてました?
もう、処女処女うるさいんだから!
さっさっと帰りますよ...」
私は、気まずくならないように
明るく答えた。
椅子から立ち上がって
帰ろうとすると
純さんに
左腕を強く捕まれ
「っぅ!」
「帰るなよ」
そのまま抱き寄せられた。
純さんの香りがする
石鹸の清潔な香り。
その香りを思いっきり
吸い込むと
愛しくて
切なくて
胸がいっぱいになった。
「そうそう、この匂い
お前の髪の匂い...
この匂い嗅がないと
1週間終わった気がしないんだよな」
純さんも...
私と同じように
私の香りを
恋しいと思ってくれるの?
高鳴る胸の鼓動が
早鐘のように
うるさくて
嬉しかった。
そして、苦しい。
純さんが
私の髪を指に絡ませながら
顔を埋め
くるくると毛先を指で弄ぶ
「純さん...変態っぽいです...」
葛藤する
ぐちゃぐちゃな心を
落ち着かせるように
純さんをからかう。
「うるさい...
俺は、この匂いが好きなんだよ。」
純さんの
『好き』
という言葉に
涙が出そうになった。
何で、お前はいつも最後まで居るんだよ」
かなり酔っている様子の純さんが
珍しく
私に絡んできた。
「あははは...
やっぱり、バレてました?
もう、処女処女うるさいんだから!
さっさっと帰りますよ...」
私は、気まずくならないように
明るく答えた。
椅子から立ち上がって
帰ろうとすると
純さんに
左腕を強く捕まれ
「っぅ!」
「帰るなよ」
そのまま抱き寄せられた。
純さんの香りがする
石鹸の清潔な香り。
その香りを思いっきり
吸い込むと
愛しくて
切なくて
胸がいっぱいになった。
「そうそう、この匂い
お前の髪の匂い...
この匂い嗅がないと
1週間終わった気がしないんだよな」
純さんも...
私と同じように
私の香りを
恋しいと思ってくれるの?
高鳴る胸の鼓動が
早鐘のように
うるさくて
嬉しかった。
そして、苦しい。
純さんが
私の髪を指に絡ませながら
顔を埋め
くるくると毛先を指で弄ぶ
「純さん...変態っぽいです...」
葛藤する
ぐちゃぐちゃな心を
落ち着かせるように
純さんをからかう。
「うるさい...
俺は、この匂いが好きなんだよ。」
純さんの
『好き』
という言葉に
涙が出そうになった。