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お酒とオールバックに溺れる夜

第19章 第19酒 -さよならの予感の味-

閉店間際ということもあり
お客様は
私と孝哉さんの二人だけになっていた。

そろそろ店を閉めて
たまには三人で
他の店に飲みに行くか
なんて
話しで盛り上がっていたら

バッンっっ!!!

勢いよく
お店のドアが開いて

ツカツカと
ヒールの音を鳴らした
彩菜さんが
一直線に私に向かってきた

突然の訪問者に
呆気に取られる私達。

バチン!!

乾いた音がホールに鳴り響く。

私は2度目の
平手打ちを
もらったことに気づいた。

そして
間髪入れない
彩菜さんは

耳を疑う言葉を並べた。

「薫ママが自殺した...

あんたのせいだ!!

あんたが、

薫ママと純の仲を邪魔するから!!!!」

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