お酒とオールバックに溺れる夜
第20章 第20酒 -戦友②の味-
それが分かると
一瞬にして
私の全身が
今ここに居ることを
拒絶している様だった。
聞いちゃいけない!
すぐに立ち去らなきゃ!
ダメ
ダメ
ダメ!
頭の中で
警報器が作動して
アラートが鳴り響く
ダメなのに
岩のように
硬直してしまっている身体が
二人の会話に耳を傾けた。
...
......
「...ずっと薫の側にいるよ」
「信じていいのよね!
どこにも行かないで!!
私を愛して!」
「あぁ...約束するよ」
「純、約束よ!」
最後は
薫さんの泣き声しか
聞こえなかった。
私は
花束と
プリンを置いて
フラフラと
その場を後にした。
一瞬にして
私の全身が
今ここに居ることを
拒絶している様だった。
聞いちゃいけない!
すぐに立ち去らなきゃ!
ダメ
ダメ
ダメ!
頭の中で
警報器が作動して
アラートが鳴り響く
ダメなのに
岩のように
硬直してしまっている身体が
二人の会話に耳を傾けた。
...
......
「...ずっと薫の側にいるよ」
「信じていいのよね!
どこにも行かないで!!
私を愛して!」
「あぁ...約束するよ」
「純、約束よ!」
最後は
薫さんの泣き声しか
聞こえなかった。
私は
花束と
プリンを置いて
フラフラと
その場を後にした。