お酒とオールバックに溺れる夜
第21章 第21酒 -別れの味-
二人とも
無言で
何か言わなきゃと思うけど
何も言えないまま
重苦しい
空気だけが
流れた。
「薫の左手...
ダメになっちまった...
これからは...
俺が、薫の手になる」
純さんの短く
けれど
全てを
物語っている
言葉が
突き刺さった。
私は
全てを飲み込むしかない。
「薫さんの命が無事で
良かった...
私、薫さんが死んじゃったら
どうしようって
本当に怖くて...」
涙が次々に溢れてくる
「薫の自殺は
お前のせいじゃない!
俺のせいなんだ...
だから、
俺は...
その責任を一生をかけてでも
償うよ
...
俺のことは、忘れてくれ...」
純さんの指が
優しく
私の涙を拭う。
頭では
こうなることを
理解していた
でも
実際に
別れを
突きつけられ
涙が止まらなかった。
無言で
何か言わなきゃと思うけど
何も言えないまま
重苦しい
空気だけが
流れた。
「薫の左手...
ダメになっちまった...
これからは...
俺が、薫の手になる」
純さんの短く
けれど
全てを
物語っている
言葉が
突き刺さった。
私は
全てを飲み込むしかない。
「薫さんの命が無事で
良かった...
私、薫さんが死んじゃったら
どうしようって
本当に怖くて...」
涙が次々に溢れてくる
「薫の自殺は
お前のせいじゃない!
俺のせいなんだ...
だから、
俺は...
その責任を一生をかけてでも
償うよ
...
俺のことは、忘れてくれ...」
純さんの指が
優しく
私の涙を拭う。
頭では
こうなることを
理解していた
でも
実際に
別れを
突きつけられ
涙が止まらなかった。