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お酒とオールバックに溺れる夜

第22章 第22酒 -戦友③の味-

「未亜ちゃんは、

今でも...

純のお店に通ってるの?」

「えっ!?

まさか!!

薫さんが
入院してからすぐに

バッサリ
振られちゃって

純さんからも
純さんのお店からも
卒業しました!

もう、半年ぐらいかな...
会ってないです...」

「...そうなの...」

「最後の日に

純さんが貸し切りで

接客してくれて、

私に
最後の思い出というか...

失恋する
心の準備をさせてくれたんです

だからもう
心配しないで下さい!

あの...
薫さんを
不安にさせることや

お二人の邪魔はしませんので!!」

「じゃぁ、今日は

どうして...

わざわざ
会いに来てくれたの?」

「邪魔はしません...

でも

やっぱり簡単に
忘れることが出来なくて

未練がましいというか...

なので
きっぱり絶ち切りたくて

薫さんと
きちんとお話して
けじめをつけたかったんです...」

「そう...分かったわ」

「はい!

これで

未練タラタラな
私ともさよならです!

薫さん、どうかお幸せに!!」

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