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お酒とオールバックに溺れる夜

第3章 第3酒 -キスの味-

その後、私は、
純さんと同じ
タイミングで目が覚めた。

未だ純さんの腕の中だった私は、
急に身体を反転させられ、
私の視界には、
見えるべき天井はなく、
恐ろしく格好いい純さんの顔が写った。

一瞬で、
昨晩のキスシーンが
フラッシュバックし、
身体は急激に熱を帯び、
頬が赤く紅潮するのが分かった。

驚き、戸惑い、恥ずかしさが
入り交じった気持ちで見つめていると、

「そんな顔で見てくんな...

犯すぞ、バカ」

純さんに再び唇を奪われ、
人生で2度目のキス。

昨日のような冷たさはなく、
熱を帯びた熱い唇だった。

純さんの身体の重みを感じつつ、
角度を変えながら
何度も何度も与えられる口づけは、

甘美という言葉そのものだった。

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