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お酒とオールバックに溺れる夜

第23章 第23酒 -遅すぎた愛の味-

見舞いに来た純は

憔悴しきった
私を見て

言葉を詰まらせた。

「純を失いたくなかったの...

私の側にいて!

貴方を愛しているの!

純がいないと、
もう生きていけない!」

純の目から
光が消えていくのが
分かった。

それでも

優しい
純が
私を見捨てることなんて
出来ないと分かっていた。

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