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お酒とオールバックに溺れる夜

第23章 第23酒 -遅すぎた愛の味-

それから
退院するまでの
1ヶ月

純は
毎日のように
病室を訪れ

私の
手となり
足となった。

作り物の
幸せとしても

私は
それで良かった。

純が私の側にいれば
いつか
また
私を好きになるかもしれない。

それを待つことくらい
なんてことはない。

だって
私の側には
純がいる。

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