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お酒とオールバックに溺れる夜

第26章 第26酒 -愛の味-

ひとり
また、一人と

お客さん達が帰っていく。

孝哉さんは
帰り際に

「頑張れよ」

と励ましてくれた。

やがて
純さんと二人っきりになる。

「こうやって飲むのも...

久しぶりだな...」

純さんが呟いて
私は、我慢していたことを
一気に話し始めた。

「純さんっ!

ごめんなさいっ!!

私...

純さんを突き放して

傷付けた...

今更、
こんなこと言う資格無いけどっ...

やっぱり、貴方のことが大好!!!」

言い終わらない内に
私は
純さんに
抱き締められ
キスをされていた。

どれくらいぶりだろう...

純さんの
腕の力強さ
胸の逞しさ
キスの激しさ...

全てが
恋しくて
切なくて
胸が苦しかった

「俺から...

お前に別れを告げておいて

薫と別れたからって

会いになんて行けなかった...

俺の身勝手で

また、傷付けるのが怖かった」

純さんの腕に力が入って
壊れそうなほど
抱き締められた

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