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お酒とオールバックに溺れる夜

第4章 第4酒 -告白の味-

頬に添えられた
純さんの大きな手に、

自分の手を重ね、
ゴツゴツした骨ばった指に
そっと頬づりをした。

「純さん、ありがとうございます
私、あなたが大好きです

きっと、初めて会った瞬間から...

純さんが大好き!!」

ボロボロと泣きながらの告白は、
しょっぱかった。

でも、自分の気持ちを伝えることが
こんなに幸せなことだなんて、
思いもしなかった。

「こんな気持ち、初めてなんです

会ってすぐの
得体の知れない女からの告白なんて、
気持ち悪いって分かってます

でも、言わずにいられなくて、
身体中から、
純さんへの気持ちが溢れてきて
貴方でいっぱいなんです

恋人なんて、
そんなおこがましいこと望んでいません
ただ、好きでいさせてください!」

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