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お酒とオールバックに溺れる夜

第6章 第6酒 -嫉妬の味-

「帰るって本人が言ってるんだから、
帰せばいいでしょう!
あんたも、とっとと帰ってよ!!」

彩菜さんは、
純さんが私を引き留めたことに
余計に腹を立てたらしく、

私の所にツカツカと
ピンヒールの踵を鳴らしてやってきた。

「調子にのんなよ!ストーカー女...」

面と向かって
暴言を吐いたかと思うと、

彩菜さんは、
私の飲みかけのグラスを取って、
そのまま私にぶっかけたのだった。

私は、見事に
カシスソーダまみれになった。

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