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お酒とオールバックに溺れる夜

第10章 第10酒 -急接近の味-

週末
私はいつものように
純さんのお店を訪れていた。

「未亜ちゃん
何だかいつもの
元気がないみたいだけど

何かあった?」

孝哉さんに
そう言われ

何だか胸のモヤモヤを
見透かされてしまったようで
バツが悪かった。

「げっ元気ですよ!

いつも通り...大丈夫です!」

「あのね、大丈夫な人は
大丈夫って言わないの

大丈夫ってさ...
一番信用できない言葉なんだよ...」

孝哉さんは
無理しないでと

私の頭を
ポンポンとしてくれた。

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