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お酒とオールバックに溺れる夜

第12章 第12酒 -強がりの味-

日曜日の午後は
泣き腫らした目と

夜風に当たり
引いてしまった風邪のせいで

ドン底な時間だった。

だけど、
何も言わずに
お店を出てきてしまったことに
申し訳なさを感じ

純さんに
勇気を府り絞って
メッセージを送った。

『お疲れ様です。

いつも楽しい時間を、
ありがとうございます!

昨日は、何も言わずに帰ってしまって
ごめんなさい。
急に酔いが回ってしまったみたいで(>_<)

お支払額が足りないようでしたら
教えてくださいね!』

しばらくして
既読にはなったが

返事は来ない。

純さんとの
メッセージのやり取りは
私が一方的に送って
終わることの方が多い。

だから、返事がないことには
慣れてしまっていた。

こんなことでは
へこたれない。

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