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お酒とオールバックに溺れる夜

第13章 第13酒 -本心の味-

「未亜ちゃん、はっきり言うね~
なんだか、俺、本当に惚れちゃいそう」

勇気さんは
凹んだり
怒ったりする訳でもなく

逆に
私に対して
好意を持ってしまったようだった。

「はぁ...
また、厄介は男に好かれやがって...」

純さんが
溜め息混じりに

小声で呟いた言葉は

BGMと
他のお客様の話し声に

掻き消され

私の耳に届くことはなかった。

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