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二宮「それにしてもよく無事だったね、相葉さんも瀕死状態だったのに。」


聖輝「そうなんです！僕が殺られる瞬間に魔王が助けに来てくれたんです！」


二宮「は？魔王？」


狛犬「そうそう！俺さ、ついに魔王見ちゃったんだよね！」


二宮「えっそうなの？」


狛犬「うん！何かね〜黒髪で目が大きかった！」


二宮「……。」


聖輝「あと、やっぱりあの時計してましたよ！」


狛犬「あぁ！カメレオンのやつね、してたしてた！」


二宮「まさか…あんた達を助けたそいつが魔王っていうの？」


聖輝「だって…僕がスーパーで会った人だから…」


狛犬「あの時意識が薄れてたんだけど、何か雰囲気が只者じゃなかったんだよな…」


聖輝「あの人こそ魔王ですよ！死神を一瞬で倒したんですから！」


狛犬「そうそう！俺もあの時は来てくれてマジで助かったよ…」


二宮「あの魔王が人助け…はっ、気が狂ったか…」


聖輝「魔王ってみなさんが恐れてるほど悪い人じゃないですよ。」


狛犬「俺も、あの魔王を見たらとても悪い人には見えなかったな…」


聖輝「もし…あの時魔王が来てくれなかったら…僕も狛犬さんも殺されてたかもしれない…」


狛犬「そうだね…魔王に助けられたね…」


聖輝「はい…」


二宮「……俺は信じない。」


聖輝「え？」


二宮「魔王は誰もが恐れる存在…その姿を見ただけで気を失うほどの覇気を持っている…」


二宮「姿見たやつは誰一人助からない…すべて魔王によって壊される…そんな奴が感情移入する訳がない…！！」


狛犬「ニノ…」


二宮「…偽物だよ…そいつ…」


聖輝「…偽物でも…あの人はカッコいいです…」


聖輝「ピンチの時に助けてくれて…いつの間にか姿を消す…まるでヒーローのような人です。」


狛犬「ヒーロー…」


二宮「…そう…」