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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第1章 出会い



鷹人「お疲れさん!手伝ってくれてありがとな!」


聖輝「いえいえ、大変だったけど楽しかったです!」


裕子「聖輝くん、愛嬌があって親しみやすいから常連さん達ともすぐに仲良くなってたわね。」


聖輝「いやぁ、それほどでも…」


春樹「接客も上手だったし、ここでバイトしてみたら?」


聖輝「えっ?」


裕子「そうね、聖輝くんさえ良かったら働いてくれたらすごく助かるわ。」


鷹人「聖輝がいてくれたらこのお店も更ににぎやかになるしな。」


聖輝「皆さん…」


何て温かい人達なんだろう…


僕は感動して涙が出そうになっていた。


春樹「あれ?聖輝?」


鷹人「どうした?大丈夫か?」


聖輝「…はい、僕の方こそ…これからもよろしくお願いします!」


裕子「こちらこそよろしくね、聖輝くん。」


鷹人「おう!そうと決まれば歓迎パーティーだ!」


聖輝「えっ?」


鷹人「ようこそ!東京の涼野家へ!」


裕子「これからは家族としてよろしくね。」


春樹「何かあったら何でも相談して!兄貴として相談に乗るから!」


聖輝「みっ皆さん…ぐすっ……」


鷹人「わははっ!泣くなよ~!」


裕子「聖輝くん、ほら笑顔笑顔!」


聖輝「ぐすっ…えへへ…」


春樹「おっ、いい顔したところで…はい、チーズ!」


パシャッ


両親が亡くなってから2週間、僕は久しぶりに笑った。

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