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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第1章 出会い



それから数日後。


僕は定食屋『しのぶ』で接客の仕事を手伝っていた。


聖輝「瓶ビールお待たせしました!」


「おっ、ありがとう!」


「聖輝くん、爽やかだな〜」


聖輝「えへへっ、ありがとうございます。」


「鷹ちゃん、いい子雇ったね〜!」


鷹人「だろ?ちなみに俺の息子。」


「えっ、隠し子?!」


「ひゃあ〜…やるねぇ…」


「裕子ちゃん、いいのかい?」


裕子「いいの、聖輝くんは特別!」


鷹人「そうだ!聖輝は特別だ!」


「ほぉ〜…すごい肝っ玉だ…」


ガラガラ…


春樹「ただいま〜」


裕子「あら、おかえり。」


鷹人「おかえり!」


聖輝「春樹くん、おかえりなさい。」


春樹「おっ!聖輝似合ってるじゃん、制服。」


聖輝「ふふっ、ありがとう。」


「おかえり!春樹くん!」


「夜遅くまでご苦労さん!」


春樹「どうも。」


鷹人「ほい、今日の晩飯!」


春樹「ありがとう!って、ここで食べるの?」


鷹人「当たり前だろ!今日は記念すべき聖輝の初接客デーだからな!」


裕子「まぁ、親バカ。」


春樹「えぇ…まぁ、いいけど。」


聖輝「何か恥ずかしいな…」


春樹「ごめんな、鬱陶しい親父で。」


鷹人「何だ?どこが鬱陶しいんだ?」


裕子「全部よ、全部。」


鷹人「なっ?!」


「あはははっ!!」


「言うね〜裕子ちゃん!」


鷹人「くっそぉ〜…」


裕子「んふふっ」


それから、僕は常連さん達に絡まれながら何とか無事接客の仕事を終えた。

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