新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第8章 桜蘭
聖輝「あっあの……」
「…ごめんね、教室まで押しかけて…」
聖輝「いえ…」
安田「僕、2年4組の安田章大って言います。」
聖輝「あっ、1年2組の涼野聖輝です。よろしくお願いします。」
安田「涼野聖輝くんか……」
聖輝「えっと…安田さん…?」
安田「ごめん、こんなこと急に言うのも変なんやけど…あの…僕と友達になってくれへんかな?」
聖輝「えっ?」
安田「いや…さっき、プリント拾ってた時…涼野くん見て…綺麗やなって思って…」
聖輝「きっ綺麗…?」
安田「うん…あの、顔もそうやねんけど…何て言うかな…あの…他とは全然違うねん…」
聖輝「全然…違う…?」
安田「うん、ここって不良しかおらへんやろ?真っ黒なゴミの中に一つだけ真っ白な真珠があるような…」
安田「あぁ〜ごめん!何が言いたいのかって…不良の中にケンカもしないような純粋な子…つまり涼野くんの姿見た時…目を奪われてん。」
聖輝「そっそんな…僕そこまで綺麗なんか…」
安田「ううん、めっちゃ綺麗やで。本間に…」
聖輝「安田さん…///」
そんなまっすぐな目で綺麗って言われると照れるな…
安田「せやから…僕と友達になってほしい。」
聖輝「…はい、僕でよかったら!」
安田「本間に?ありがとう!」
聖輝「はい!」
安田「あの、よかったら一緒に帰らへん?」
聖輝「一緒に……はい!」
僕は安田さんと一緒に帰った。