新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第8章 桜蘭
〜春樹side〜
春樹「……。」
「春樹!どうした?」
春樹「…えっ?あっいや、何でもない…」
この間お店に来てた聖輝の友達…
なんか不気味だったな…
ずーっと聖輝のこと見てたし…
「春樹!俺今日用事あるからこっちから帰るわ。」
春樹「おう、じゃあまた明日。」
「じゃあな。」
春樹「……。」
それにあの時の質問…
『涼野くんのことどう思ってんの?』
あの時の顔…怖かったな…
春樹「…もしかして…あの人…」
「あら?あなたいい男ね。」
春樹「えっ?」
声がした方を振り返ると、着物を着た綺麗な女性が立っていた。
春樹「あっ…あの…あなたは…?」
「ふふっ、突然声をかけてごめんなさい。どうやらあなたに見惚れちゃったみたい。」
春樹「みっ…///」
こんな綺麗な人からそんなこと言われるなんて…
それにこの人からすごくいい香りがする…
「ねぇ…私と一緒に遊ばない?」
春樹「えっ…///」
「ねぇ…ちょっとだけいいでしょ?」
春樹「はっ…はい…///」
俺は彼女の誘惑に負け、彼女の後についていった。
春樹「あの…ここって……」
立ち入り禁止の倉庫…?
春樹「あの……?」
「ふふふ、さぁ…ここで楽しく遊びましょ…?」
春樹「えっ……?!」