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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第9章 小山さん



狛犬「ねぇねぇ!これからみんなでカラオケ行こうよ!」


二宮「潤くん、これ借りたいって言ってたゲーム。」


松本「おぉ、サンキュ。」


狛犬「ちょっと!!俺の話聞いてよ!?」


二宮「あぁ〜真横で犬がワンワン吠えてるわ…」


狛犬「吠えてねぇよ!!」


優誠「そもそも何で犬なの?」


松本「ケンカする時犬に見えるから?」


優誠「はっ?」


二宮「この人歯が鋭いからさ、ケンカする時拳よりも歯で相手を噛みつくの。」


聖輝「あっそれ僕見ました。すっごく痛そうでした……」


二宮「それ見て、いつの間にか狂犬って呼ばれるようになった。」


優誠「えっ?!お前が狂犬なの?!」


狛犬「うん、そうだよ〜」


松本「さすがに狂犬の噂は知ってるのか…」


優誠「そりゃあ…クラスで話題に出るくらいだからな…」


狛犬「あはは!俺犬大好きだからこのあだ名嬉しいんだよね〜」


松本「犬は犬でも凶暴だけどな。」


聖輝「僕は狂犬よりも狛犬さんの名前の方が好きです。」


狛犬「俺もー!!ってかこれ涼野くんだけの呼び名だから超嬉しい!!」


二宮「弱そうな名前なのに?」


狛犬「いいの!!」


優誠「ハァ…おいルーキー…こいつってマジで強いの?」


聖輝「強いよ!僕がピンチの時にいっつも助けてくれるもん!」


狛犬「えへへっ、そうだね。」


優誠「いや、それ自体がおかしいんだって。」


二宮「何が?」

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