新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第9章 小山さん
若井「櫻井様、お待ちしておりました。」
櫻井「いつもの、よろしく。」
若井「かしこまりました。」
倉吉「櫻井翔かぁ…」
聖輝「えっご存知なんですか?」
倉吉「まぁね、櫻井財閥の御曹司で親父が経営している会社も奴の傘下だからね。」
聖輝「そっそうなんですか?!」
倉吉「うん。でも、あいつは他のボンボンとは違う。」
聖輝「えっ?」
倉吉「帝都大生でありながら、もう既に財閥系列の会社を任されてるほど超エリートなんだよ。」
聖輝「てっ帝都大生?!」
ということは……
若井「聖子ちゃん。」
聖輝「はっはい!」
若井「櫻井様が見えたから。」
聖輝「はっはい、あの…ちょっと失礼します…」
倉吉「あっうん、またね。」
聖輝「はい、あの…雑貨屋の件は…」
倉吉「あっちょっと待ってて。」
倉吉様はカバンからメモ用紙を取り出した。
倉吉「……よし、はいこれ。」
聖輝「これは…?」
倉吉「俺の連絡先、もしよかったら連絡してきて。」
聖輝「はっはい。」
若井「聖子ちゃん、早く。」
聖輝「はい!あの、失礼します。」
倉吉「はーい。」
僕は倉吉様の席を離れ、VIPルームへ向かった。