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コンコンッ ガチャッ


聖輝「失礼します…」


櫻井「聖子ちゃん。」


聖輝「こんばんわ。」


僕は櫻井様の隣に腰を下ろした。


聖輝「あの、櫻井さ」


ギュッ！！


櫻井「聖子ちゃ〜ん、会いたかったよ〜！！」


聖輝「さっ櫻井様？！」


櫻井「もぉ〜2日間も会えなくてすっげぇ寂しかった！」


聖輝「わっ私も…会えなくて寂しかったです…」


櫻井「えっ？本当に？」


聖輝「はっはい…」


櫻井「そっか…そうだよね、2日間も会わなかったら誰だって寂しくなるよね、うん。」


櫻井「あぁ…聖子ちゃんギュッとするとすっげぇ落ち着く〜」


聖輝「櫻井様……」


そうだ、あのこと聞かないと…


聖輝「あっあの、櫻井様…」


櫻井「ん？どうしたの？」


聖輝「あの…先ほどお客様から聞いたんですけど…その…櫻井様が帝都大学に通ってるって…」


櫻井「あぁ、うん、通ってるよ。」


聖輝「そっそうなんですか？」


櫻井「うん、幼稚園の頃からストレートで帝都通ってるから。」


聖輝「へぇ…そうなんですか…」


櫻井「でもさ、最近会社の方も忙しくなってきたからあんまり学校行けてないんだよね〜」


聖輝「そうですか…若いのに大変ですね…」


櫻井「いやいや、聖子ちゃんの方が大変でしょ？高校行きながらバイト掛け持ちして…」


聖輝「私はそんな…櫻井様と比べると全然…」


櫻井「聖子ちゃん…」


ギュッ


聖輝「えっ？」


櫻井「何かあったら…何でも俺に言って…俺聖子ちゃんの為だったら何でもするから…」


聖輝「櫻井様……」















櫻井様は男前だ。















こんな僕のことを本気で心配してくれる。















あんな怖い人とは大違い。















この時、僕は確信した。















櫻井翔とケルベロスは…















赤の他人だって。