新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第2章 入学式
聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…」
つっ疲れた…
聖輝「ハァ…ハァ…こっ…校長室は…」
ガンッ!!
「おらぁっ!!」
「ぐっ…テメェ…!!」
ドカッ!!
バキッ!!
聖輝「…っ…!!」
怖い…怖すぎる…!!
どこ行っても殴り合いのケンカしてる…
「あの〜…すいません…」
聖輝「えっ…?!」
恐る恐る後ろを振り返ると、作業着を着た男の人がいた。
「あの…えっと…部外者の侵入はちょっと…」
聖輝「あっ!すっすみません!!僕…実はこの高校に入学する者でして…」
「えっ?!きっきみが…?」
聖輝「はっはい…あっあの…急に入学することになって…」
「あっそうなんですか…あの…制服は…」
聖輝「あっあの、制服を貰うためにも…校長室に行きたいのですが…」
「こっ…校長室ですか…?」
聖輝「はっはい…」
「えっと……案内します…」
聖輝「あっ…すみません…ありがとうございます…」
僕は男の人に校長室まで案内してもらった。
「……。」
聖輝「…あっ…あの…」
「はっはい…なっ何でしょうか…?」
聖輝「あの…あなたは…?」
「えっ?!あっはい…えっと…かっ管理人の小山って言います……」
聖輝「小山さん……」
小山「はっはい……」
小山さんは不気味なほど目がキョロキョロ動いている。
歩く姿勢もぎこちないし、オドオドしてるし…まるで挙動不審。
まぁ、こんな学校で仕事してるんだから仕方のないことなんだろう。
「あっあの…ここです……」
聖輝「あっ、ありがとうございます!」
「いっいえ…では…僕はこれで…」
そう言うと、さっさとその場を離れてしまった。
…不気味な人だったな…
聖輝「…よし!」
コンコンコンッ
『はい。』
聖輝「しっ失礼します!」
ガラガラ…
僕は校長室へと入った。