新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第2章 入学式
校長「おや、もしかして…涼野聖輝くんかい?」
聖輝「はっはい!あっあの…鷹人叔父さんからここに行くように言われて…」
校長「そうか、えっと制服は…」
さが高の校長先生こと五十嵐零士さん。
金髪のオールバックで派手なスーツ着てていかにもヤクザ感で溢れていた。
校長「お待たせ、これに着替えると良いよ。」
聖輝「はっはい…ありがとうございます…」
校長「それにしても鷹人から話聞いた時は驚いたよ、疎遠だった龍一の息子を入学させてほしいって。」
聖輝「はい…急な話ですみません…」
校長「いやいや、あいつには暴走族の頃よくお世話なってたし、ウチ毎年定員割れしてるから全然大丈夫だよ。」
聖輝「はい…」
校長「さてと、ここは見ての通り不良しか集まらない場所だ。」
校長「校門くぐってからいろんな光景を目にしてきただろう。」
聖輝「はっはい…」
校長「抗争や殴り合いが日々絶えない…きみはそっち側の人間じゃないのは一目見てわかった。」
校長「もし今後この学校でやっていくなら…余計な事には首を突っ込まない方がいいな。」
聖輝「はっはい…」
空気のような存在にならないと…
校長「まぁ、万が一何かに巻き込まれたら鷹人に言えばいい。あいつはああ見えて地元じゃ有名な暴走族のヘッドだったからな。」
聖輝「はっはい…」
校長「大丈夫、きみならここでやっていける!」
聖輝「そっそうですかね…」
校長「こうして縁があってさが高に来たんだ、悔いのないように高校生活を送ってほしい。」
聖輝「はぁ…」
ちゃんと高校生活送れるかな…
不安と心配しかない…
校長「さてと、そろそろホームルームが始まる時間だ。」
聖輝「はっはい…制服ありがとうございました…」
校長「グッドラック!」
僕は校長室を出て、自分のクラスへと向かった。