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櫻井「…ねぇ聖子ちゃん、一つだけ…俺のお願い聞いてほしいんだ。」


聖輝「お願い…ですか？」


櫻井「うん。」


聖輝「えっと…何ですか？」


櫻井「そのさ、櫻井様って呼び方…やめてくれない？」


聖輝「えっ…？」


櫻井「あんまり好きじゃないんだよね…様付け。」


聖輝「えっ…でも…櫻井様は…」


櫻井「分かってる。『FULL MOON』のオーナーだから様付けだって、でもね、俺…好きな人には名前で呼んでほしいんだ…」


聖輝「えっ…」


櫻井「せめて2人きりの時だけでも…翔って呼んでほしいな…」


聖輝「翔…様…？」


櫻井「ううん、翔。」


聖輝「翔…くん…？」


櫻井「うん、それでいいよ。」


聖輝「あの…でも…私年下ですし…そんな馴れ馴れしく呼んでもいいんですか…？」


櫻井「いいよ、むしろ聖子ちゃんだからこそ名前で呼んでほしいんだ。」


聖輝「……。」


櫻井「だめ…かな…？」


聖輝「…いえ…櫻井さ…翔くんがいいって言ってくれてるなら……」


櫻井「聖子ちゃん……ありがとう…」


聖輝「翔くん…翔くん…何か恥ずかしいですね…」


櫻井「そのうち慣れるよ。」


聖輝「そうですね。」


翔くんかぁ…何か悪くないかも…