新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第11章 武田信玄
松本「で?相談ってなに?」
聖輝「あの…武田信玄って知ってますか?」
二宮「武田信玄?」
松本「武田信玄って…風林火山で有名な武将?」
聖輝「あっいや…そうなんですけど…このさが高にも武田信玄っていう人がいるらしくて…」
二宮「はぁ?何それ?」
聖輝「あの…実は昨日…担任の先生宛に…今日1年2組が滅ぶって手紙が届いたんです…」
松本「滅ぶって…殺られるってこと?」
聖輝「分かりません…更に昨日の放課後…僕自身も脅迫文を書いた本人から1年2組が滅ぶって言われて…」
松本「その脅迫をしてきた奴が武田信玄って奴なの?」
聖輝「多分…昨日会った時に風林火山の軍旗に記された言葉が聞こえてきたので……」
二宮「武田信玄ねぇ…さが高にそんな奴いたっけ?」
松本「さぁな…俺は知らない。」
聖輝「そうですか……」
二宮「で?お前はどうしたいの?」
聖輝「どうって…もちろん、1年2組を守りたいです!いたずらかもしれませんが…もし本当だとしたら…怖いので…」
松本「守るって…お前一人で?」
聖輝「そこで!松本さんと二宮さんの登場ですよ!」
二宮「もしかして…俺らがお前のクラスを守れって言いたいの?」
聖輝「まぁ…はい…」
松本「それさ…俺らに何のメリットがあんの?」
聖輝「えっ?」
松本「それなりの報酬があるんだったら守ってやってもいいけど。」
聖輝「いや、報酬は……」
二宮「俺は面倒なことには首突っ込まないから。」
聖輝「ちょっ二宮さん!?」
松本「俺もパス。」
聖輝「まっ松本さん!?」
2人はさっさとその場を離れてしまった。