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ケル「お前も説得しにきたのか？」


聖輝「せっ…説得…？」


ケル「クズのお遊戯ほど無意味なものはない。」


聖輝「あっ……」


もしかして…球技大会のタイマンのことかな…


ケル「……帰れ。」


聖輝「えっ？」


ケル「説得に応じることはない、死にたくなかったら今すぐ帰れ。」


聖輝「そっ…それ…は…」


ケル「消えろ！！」


聖輝「？！」


ケル「……。」


聖輝「…どうして…生徒会室に篭ってるんですか…？」


ケル「あ？」


聖輝「どうして…生徒会長なのに…生徒達と面と向かってコミュニケーション取らないんですか…？」


ケル「……。」


聖輝「生徒会長って生徒達の意見を聞くのも仕事だと思うんです！生徒会長が偉いんじゃない…生徒代表として先生達と学校を良くする為に動くんじゃないんですか？」


聖輝「それを…話し合いもせずに…あんな暴力で片付けるなんて…理不尽にも程があります！」


ケル「…お前…誰に口聞いてんのか分かってんの…？」


聖輝「わっ分かってます！でも…あなたのやり方は間違っています！生徒会長という名だけ借りて…あなたがやってることはただの脅迫です！」


ガンッ！！


聖輝「？？！」


ケル「クズの分際でよくそこまで言えるな。」


聖輝「ゔっ…！！」


ケル「死ね。」


ビュンッ！！


聖輝「いやぁー！！！」


「何してるんですか？！」


聖輝「えっ…？！」


「けっケンカはダメですよ！！」


ケル「…チッ…」


ガンッ！！


ケルベロスは壁に八つ当たりして生徒会室へと入って行った。


聖輝「はっ…はぁぁ……」


「大丈夫ですか？！」


聖輝「ゔっ…ひっく…うわぁぁーん！！」


「もう…大丈夫ですからね…」










僕は助けられた。










声をかけてくれなかったら間違いなく死んでいた。










彼の胸にしがみつきながら泣きじゃくった。