新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第13章 忠義くん
聖輝「ふわぁ…」
優誠「おはよ。」
聖輝「おはよ…優誠くん。」
優誠「ふわぁ…月曜の朝ってだるいなぁ…」
聖輝「そうだね…」
優誠「あぁ…何か最近面白いこと一つもないし…ハァ…」
聖輝「面白いことって…何もない方が平和だよ?」
優誠「ハァ…そこが凡人と俺らの違いだな。」
聖輝「えっ?」
優誠「何か一発デカイことが起こった方が楽しいだろ!」
聖輝「えぇ…全然楽しくないよ…」
優誠「ははっ、そんなん思ってるのお前だけだろ。」
聖輝「おそらくね…」
優誠「なぁ…何でさ…さが高に来たの?」
聖輝「えっ…?!」
優誠「いや、俺はさ、ついこの間までお前のことすっげぇ強い奴だって思ってたけど…そうじゃないって分かったらさ…何でさが高にいるんだろって思って…」
聖輝「えっと…それは…」
狛犬「おはよ〜!!」
ドンッ!!
優誠「うわっ?!てめぇ!!」
狛犬「あはは〜!」
聖輝「狛犬さん、おはようございます!」
狛犬「涼野くんおはよ〜!」
優誠「こいつ…!!」
二宮「まぁまぁ、抑えて抑えて。」
優誠「あの犬次やったら殺す…!!」
松本「噛み殺されないようにな。」
聖輝「おはようございます!」
松本「おう。」
狛犬「ん〜今日からまた一週間の始まりだね〜」
二宮「だる…」
狛犬「あはは〜!」
松本「ふわぁ…」
優誠「相変わらず能天気というか…お気楽な奴っていうか…」
二宮「そういう人だから。」
聖輝「狛犬さん!今度どっか遊びに行きませんか?」
狛犬「行く行く!一緒に遊ぼうよ!!」
聖輝「やったぁ〜!!」
優誠「あーあ、聖輝も狛犬のペースに呑まれてる…」
松本「聖輝?」
優誠「あぁ、ルーキーって呼ぶのやめた。」
二宮「何で?」
優誠「ルーキーってあだ名のせいで狙われてるみたいだからさ。」
松本「今更呼び名変えても意味ねぇんじゃね?」
優誠「そうだけど、俺はルーキーを卒業したんだ。」
二宮「随分早い卒業だな。」
優誠「まぁな!」